葬儀の場では、悲しみの中にも故人への敬意を表し、周囲への配慮を忘れないマナーが求められます。慣れない儀式や作法に戸惑う方も多いですが、基本的な流れやマナーを知っておけば、喪主・ご遺族としても参列者としても安心して葬儀に臨むことができます。この「葬儀のマナー集」では、仏式・神式・キリスト教式など複数の形式に対応した一般的な作法や心得を網羅しました。地域密着型・安心サポートを強みとする農協葬祭センターならではの視点も交えながら、服装や挨拶、香典、焼香や献花の手順、通夜・告別式への参列方法、会食時の所作など、実用的でわかりやすく解説いたします。大切な儀式を失礼なく執り行えるよう、本記事がお役に立てれば幸いです。
まず初めに、典型的な仏式葬儀を例として、臨終から葬儀後までの基本的な流れを押さえておきましょう(地域や宗派によって違いがあります)。全体の流れを理解しておくことで、各場面で何をすべきか心構えができます。
※葬儀後の席では「乾杯」の代わりに、故人を偲んで杯を捧げる「献杯」という言葉を使います。
以上が一般的な流れです。神式(神道)やキリスト教式の場合も、大筋は「臨終→通夜または前夜祭→葬儀(葬場祭/告別式など)→火葬→会食(なおらい)→忌明け法要」といった順序になります。ただし各儀式の名称や細部の手順、祭壇のしつらえなどは異なりますので、宗教ごとのマナーについては後述する項目や専門家の指示に従ってください。地域によっても慣習の差がありますので、不明な点は遠慮なく葬儀社に相談するとよいでしょう。農協葬祭センターでも、各地域の風習に精通したスタッフが丁寧にアドバイスいたします。
葬儀にふさわしい服装は、故人への哀悼の意を示すとともに、社会人としての礼節を示す大切な要素です。派手な装いは避け、参列者・遺族ともに黒を基調とした喪服が基本となります。ここでは、服装や身だしなみの注意点を男女別・立場別に解説します。
一口に喪服と言ってもいくつかの格式があります。一般に葬儀で着用する喪服は以下のような種類です。
喪主やご遺族は、参列者以上に格式ある服装で臨むことが望ましいです。男性の喪主は和装なら黒紋付羽織袴、洋装ならモーニングスーツかブラックスーツに喪章(黒い腕章)を付けます。ただし近年は喪主でもブラックスーツが一般的であり、特に都心部ではモーニングは少なくなりました。女性の喪主・遺族は黒無地の和装(五つ紋付の着物)を着る方もいますが、喪服の洋装(ブラックフォーマルスーツやワンピース)でも問題ありません。いずれにせよ遺族間で格を揃えることが大切です。たとえば親世代が和装で孫世代がカジュアルでは不自然なので、家族内で事前に相談し、なるべく統一感のある装いにします。
遺族女性の和装の場合、着物は染め抜き五つ紋の黒喪服に黒帯が正式です。草履やバッグも黒の布製を用います。和装時の髪型は夜会巻きなどすっきりまとめ、かんざし等の装飾は避けます。洋装の場合は参列者と同じブラックフォーマルですが、アクセサリー類はより慎重に(真珠のネックレスも付けない方が無難という考えもあります)。化粧も涙で崩れても目立たないよう薄めにします。
遺族男性は喪章を左腕に着け、数珠を持ちます。喪主は式中に焼香の合図を受けたり挨拶をしたりと動きが多いので、身軽でフォーマルな服装を心がけます。靴は黒の紐付き革靴を磨いておきます。遺族は通夜開始までは準備作業もあるため、通夜直前に喪服へ着替えることもあります。通夜に平服で過ごし、開式時に喪服に着替える地域的慣習もあります(例えばご遺体の傍で徹夜する風習がある土地など)が、葬儀社の指示に従えば問題ありません。
香典(こうでん)とは、故人にお香やお花を手向ける代わりに弔意の気持ちとして遺族にお渡しする金品のことです。日本の葬儀では古来より「相互扶助の精神」として香典の習慣が根付いており、遺族の葬儀費用を皆で支える意味合いがあります。香典を用意する側・受け取る側の双方にマナーがありますので、しっかり押さえておきましょう。
香典を入れる不祝儀袋には、表面中央に表書きと呼ばれる字句を書きます。表書きは宗教形式によって適切な言葉が異なりますので注意しましょう。
香典の金額は故人との関係性や年齢、自身の立場によってまちまちですが、一般的な相場があります。
あくまで目安であり、地域の習慣によっても異なります。たとえば都市部では友人知人でも1万円包む例が多い一方、香典を辞退するご家庭もあります。奇数・偶数の忌みについては結婚式と異なりさほど気にされませんが、「4(死)」「9(苦)」を連想する金額(例えば4千円、9千円)は避けるのが無難です。紙幣は新札を避け、使用感のあるお札を包みます。これは「あらかじめ用意していたと思わせない」ための配慮です。どうしても新札しか無い場合は、一度折り目を付けてから入れるとよいでしょう。
香典袋への紙幣の入れ方もマナーがあります。新札ではないお札を肖像画が表(袋の表書き側)にくるように入れるのが一般的です。複数枚入れる場合は向きを揃えます。また中袋がない簡易な不祝儀袋では、お札を二つ折りにして直接入れることもあります。その際、不祝儀では折り方は慶事と逆で、上側の折り flap(蓋)が下側の折りの上にかぶさるように折ります。つまり封を開けると下側(自分側)の折りが先に開く状態にするのが正式です。
香典は多くの場合、葬儀式場や斎場入口に設けられた受付で係の人に渡します。受付では香典を袱紗から出し、相手から読みやすい向き(表書きの名前が相手側から正面になるよう向ける)で両手で差し出し「この度はご愁傷様でございます」など一言添えて渡します。自分の氏名を芳名帳に記帳してから香典を渡す流れが一般的です。もし受付が混雑していても、香典だけポンと置いて立ち去るのは失礼です。必ず受付担当者にひと言添えて手渡しましょう。袱紗は畳んでカバンにしまいます。
通夜と葬儀の両方に参列する場合、香典は初日の通夜に持参するのが一般的です。通夜で香典を渡した人は、翌日の葬儀では基本的に渡しません(二重に渡す必要はありません)。逆に通夜に行けず告別式のみ参列する場合は、その場でお渡しします。まれに「通夜は香典を辞退し、告別式のみ受け付ける」というケースもありますので、案内状などに従ってください。
通夜に受付自体が設けられていないこともあります(家族葬やごく小規模な通夜など)。その場合、香典は祭壇に供える形でお渡しします。焼香の際に香典袋を持って祭壇に進み、遺影写真の前の供物台などにそっと置いて合掌します。置く向きは、袋の表書きが自分から読める向き(遺影から見て逆向き)になるようにします。その後、通常通り焼香を行います。香典を供えた場合でも、帰り際に遺族へ一言お悔やみを述べておくと丁寧です。
やむを得ない事情で葬儀に参列できない場合は、代理の方に香典を託して参列してもらうか、後日郵送で香典を送る方法もあります。郵送する場合は、不祝儀袋に現金を包んだ上で現金書留封筒に入れ、謝罪とお悔やみの手紙を添えて送ります。この場合、表書きに「御霊前」等を書いた不祝儀袋のまま送るのではなく、現金書留の封筒に入れて送る点に注意しましょう。
受け取る側(喪主・遺族)は、多くの場合香典返しと呼ばれる返礼品を送ります。香典返しは「いただいた香典の半額相当」を目安に品物を贈る半返しの習慣が一般的です。最近では葬儀当日に会葬御礼品(タオルやお茶など300~500円程度の品)と合わせて香典返しを即日お渡しする即日返しも増えています。例えば香典1万円以上の方にカタログギフトをその場で渡し、他の方には通夜返し程度の品だけお渡しする等、地域によって工夫されています。
香典返しの品は、日持ちのするお茶・海苔・砂糖・タオル・石鹸など消え物が定番ですが、近年はカタログギフトも一般的です。表書きは仏式なら「忌明志(きめいし)」、神式なら「偲び草」、キリスト教なら「感謝」などを用い、のし紙の下に喪主名または○○家と名字を記します。香典返しを葬儀当日にしなかった場合、忌明け(四十九日法要)を目途に、いただいた金額に応じた品を選んで送付し、お礼状を添えます。お礼状には参列への感謝と、「○月○日に無事忌明け法要を相営みました」等の報告を簡潔に記します。
また、香典をいただいたがご葬儀に来られなかった方には、後日挨拶状と香典返しの品を郵送することも忘れないようにしましょう。喪主は多忙ですが、可能であれば葬儀後落ち着いた時期に、一人ひとりに御礼の電話をすると丁寧です。農協葬祭センターでは香典帳(誰からいくら香典を頂いたかの記録帳)の作成もサポートしておりますので、管理や香典返しに不安がある場合も安心です。
ここからは、参列者(会葬者)として葬儀・通夜に出席する際の具体的なマナーを見ていきましょう。突然の訃報に接し動揺していても、基本のポイントを押さえておけば失礼にはなりません。
葬儀で行われる代表的な弔礼として、仏式の焼香、神式の玉串奉奠(たまぐしほうてん)、キリスト教式の献花があります。それぞれ所作が異なりますので、ここで基本的な手順を確認しておきましょう。宗派や教会の流儀によって細部は異なる場合がありますが、一般的なやり方を解説します。
仏教式の葬儀では、多くの場合焼香(しょうこう)が執り行われます。焼香には抹香(まっこう、粉末状のお香)を焚く方法と、線香を供える方法がありますが、葬儀・告別式では一般に抹香で行うことが多いです。以下は抹香焼香の基本手順です。
1. 焼香台の少し手前で遺族席と僧侶に一礼します。次に焼香台の前まで進み、祭壇のご本尊や遺影に向かって一礼します。
2. 手に掛けていた数珠を左手で軽く握り、右手の親指・人差し指・中指で抹香を一つまみします。つまんだ抹香を一度額(おでこ)の高さまで持ち上げて「おしいただき」(故人や仏様への敬意を表す所作)、その後、静かに香炉の中の炭火にくべます。※額にいただく所作は宗派によって省略する場合もあります。
3. 抹香をくべ終えたら合掌し、心の中で故人の冥福を祈ります。焼香の回数は宗派によって異なり、例えば浄土真宗本願寺派は1回、真宗大谷派は2回、真言宗は3回など様々ですが、一般の参列者は周囲の人に合わせて1回行えば十分です。「何回やるのが正解か」と迷うよりも、心を込めて静かに祈ることの方が大切だとされています。
4. 焼香後、もう一度祭壇に向かって合掌して一礼します。そして数歩後ずさりし、遺族・僧侶席に一礼してから自席へ戻ります。以上が一連の焼香の流れです。
焼香の作法は宗派ごとに多少異なります。例えば浄土真宗では「額におしいただく」動作を行わず、つまんだ抹香をそのまま香炉に入れます。また浄土真宗では焼香は一回と定められています。他にも日蓮宗では抹香焼香ではなく一本の線香を折らずに寝かせて供える等の作法があります。しかし一般会葬者としては、細かな違いよりも「故人を想いながら丁寧に一連の所作を行う」ことが肝心です。不安であれば、式が始まる前に葬儀社スタッフに「焼香は何回ですか?」と尋ねても構いませんし、自分の順番の前に他の方のやり方をそっと観察して参考にすると良いでしょう。
ちなみに、自宅での通夜や法事などでは線香焼香になる場合があります。この場合も基本的な流れは同じですが、抹香ではなく線香に火を点けて香炉に立てる方法になります。具体的には、ローソクの火で線香に点火し、手であおいで火を消して煙だけにし(口で吹き消さないこと)、香炉の中心に静かに立てます。そして合掌して拝礼します。線香の本数は1本で良い宗派が多いですが、宗派により3本立てる場合もあります。線香焼香では抹香をつまむ動作はありませんが、それ以外は焼香台に礼をするタイミングや合掌の仕方など同様です。
玉串奉奠(たまぐしほうてん)とは、神道の葬儀で行われる儀式で、仏式の焼香に相当します。玉串とは榊(さかき)の枝に紙垂(しで)という紙を下げたもので、神前に捧げる供物です。参列者は玉串に自身の真心をのせて神前に捧げ、故人の魂の安らかな旅立ちを祈ります。玉串奉奠の基本的な手順は以下の通りです。
1. 祭壇の前に進む前に、まず神職(斎主の神官)と遺族に一礼してから玉串を両手で受け取ります。玉串は神職から右手が根元(枝の切り口側)、左手が葉先になる向きで渡されます。受け取る際は右手の掌を下に向けて根元を上から押さえ、左手で下から葉の部分を支えるようにして受け取りましょう。玉串を胸の高さに捧げ持ち、一礼します。
2. 玉串を持ったまま、玉串案(ぎょくしあん)と呼ばれる捧げ台の前まで進みます。まず台の前で深く一礼します。次に玉串の向きを神前に向けるための所作を行います。左手で玉串の葉先を支えたまま、右手のひらを返すようにして玉串を時計回りに90度回転させます。これで玉串が縦向きになり、根元が自分側、葉先が神前(祭壇)側に向きます。さらに玉串を時計回りに回し、根元を神前に向けて玉串案に水平に捧げます(この一連の動作は難しく感じるかもしれませんが、要は玉串の根元を神様に向けてお供えすることが目的です)。
3. 玉串を捧げ終えたら、二歩ほど下がって姿勢を正し、二礼(二回深いお辞儀)を行います。続いて二拍手ですが、葬儀の場合は音を立てない「忍び手」で打ちます。すなわち、手を打つ直前で止めて音が出ないように2回叩き合わせます。そして再度深く一礼(一拝)します。これを神道では「二礼二拍手一礼(ニ礼ニ拍手一礼)」の拝礼作法と呼びます。葬儀では拍手を音なしで行う点が神社参拝と異なるところです。
4. 最後に体の向きを変え、進み出た方向とは逆(出口の方)に下がって神職と遺族に一礼し、自席に戻ります。
上記は正式な順序ですが、初めての場合は戸惑うかもしれません。式場では神職が「これより玉串奉奠を行います。まず喪主様、その後皆様にもお願いしております」などと案内してくれるでしょう。いざ自分の番になったら、神職さんが玉串を授けてくださるので、それを受け取り、あとは神職の真似をするように進めれば大丈夫です。無理に暗記しなくても、神前で玉串を捧げる気持ちを込めて丁寧に動作すれば問題ありません。地域により作法に細かい違いもありますので、事前に斎場スタッフや神官に確認しておくと安心です。
キリスト教の葬儀では、焼香の代わりに献花(けんか)が行われることが多いです。献花とは一輪の花を棺や遺影の前に捧げる儀式で、故人への追悼と天国への旅立ちを祈る気持ちを表します。プロテスタント・カトリックいずれでも行われますが、進行や所作はほぼ共通です。一般的な献花の流れは次の通りです。
1. 参列者は祭壇近くで一輪の白い菊などの花を受け取ります。花を渡されたら、花が右側、茎が左側にくるよう両手で水平に持ちます(右手で花の部分、左手で茎の根元を支える感じです)。そして献花台(花を捧げるテーブル)の前まで進みます。
2. 献花台の前で遺影写真や十字架に向かい、まず一礼します。次に、手に持った花の向きを変えます。花が自分から見て手前側(遺影から見て奥側)になるように花を持ち替えます。具体的には、右手で茎を持ち替え、花が自分側、茎が祭壇側になる向きに静かに持ち直します。
3. そのまま花を献花台の所定の場所に横向きにそっとお供えします。茎が祭壇側、花が手前側(自分側)に向いている状態で置くのが正式です。
4. 献花を終えたら、一歩下がって故人に対し深く一礼します。キリスト教の信者であれば、胸の前で十字を切ったり、手を組んで祈りを捧げたりしますが、一般の参列者はそこまでしなくても構いません。黙って祈りを捧げる気持ちで頭を下げれば十分です。その後、司式者(神父・牧師)と遺族にそれぞれ一礼してから静かに席に戻ります。
献花も係の指示に従えば難しくありません。多くの場合、司式者や係の方が「花をお受け取りください」「右手に花が来るようにお持ちください」「どうぞお捧げください」と声掛けしてくれます。献花する花はカラーやユリ、カーネーションなど白い花1~2輪が使われることが一般的です。カトリックでは祭壇に花瓶が置いてあり、一人ずつ花瓶に挿すやり方もあります。その場合も所作は同様で、花を受け取ったら祭壇に進み、一礼して花瓶に花を入れ、再度一礼します。キリスト教は本来焼香や線香の習慣はありませんので、仏式の所作(合掌や数珠)はせず、お祈りの形をとります。ただし日本では習慣的に仏式流の合掌をする人もいますが、強く咎められることはありません。心を込めて祈る気持ちが大事です。
葬儀の場で交わす言葉にもマナーがあります。悲しみの中にいる遺族へ掛けるお悔やみの挨拶は短く慎み深いものにし、不用意な言葉(忌み言葉)を使わないよう注意しましょう。また、喪主や遺族が参列者に対して述べる挨拶(会葬御礼の言葉)にも定型があります。ここでは、弔事で使われる代表的な挨拶と言葉遣いについて解説します。
参列者が遺族に対して最初にかける言葉は「この度は誠にご愁傷様でございます」「心よりお悔やみ申し上げます」などが一般的です。「ご愁傷様です」は遺族の悲嘆に寄り添う言葉で、対面でのみ使います。目上の相手にも使える丁寧な表現なので、「この度はご愁傷様でございます」と述べると良いでしょう。「お悔やみ申し上げます」は文書・口頭どちらでも使える丁寧語で、「心よりお悔やみ申し上げます」「謹んでお悔やみ申し上げます」などとします。親しい間柄であれば「本当に残念でなりません」「突然のことで言葉もありません」といった率直な気持ちを述べても構いません。ただし、あまり長々と話しかけるのは相手の負担になります。弔問の挨拶は簡潔に一言二言が基本です。
遺族側は「ありがとうございます」「恐れ入ります」と静かにお礼を返します。取り乱している遺族に無理に話しかける必要はありません。特に火葬場や出棺時などは遺族も慌ただしいので、目が合った時に黙礼する程度でも気持ちは伝わります。臨終や経緯について興味本位で尋ねることは絶対に避けましょう。「どんな亡くなり方を?」「病院はどこ?」などはデリカシーに欠ける質問です。
葬儀の場では、不吉や不幸の継続を連想させる忌み言葉を避けるのがマナーです。何気ない日常表現でも弔事ではタブーとなる場合があるので注意しましょう。代表的な忌み言葉の例と対策を挙げます。
以上のような忌み言葉は、特に弔辞やスピーチ中に気をつけます。会話でもできるだけ避けますが、もし参列者同士の雑談で出てしまっても大声でなければ問題にされないことが多いです。大切なのは遺族に直接かける言葉では使わないことです。気遣いのできる人だと思ってもらえるでしょう。
葬儀・告別式の閉式時、喪主または遺族代表の挨拶が行われるのが一般的です。喪主挨拶は、ご遺族を代表して参列者への感謝を述べる大切な場面です。内容は決まってはいませんが、基本的な構成があります。
喪主挨拶は長すぎず2~3分程度にまとめるのが理想です。声が詰まって話せなくなっても構いません。無理に凝ったことを言おうとせず、「ご会葬御礼」と「生前の厚情御礼」を簡潔に述べることが基本となります。文例集もありますが、気持ちが伝われば多少言い淀んでも大丈夫です。
ちなみに、葬儀では喪主以外にも挨拶が発生する場合があります。例えば友人代表の弔辞、会社からの弔電披露、出棺前の親族代表挨拶などです。それぞれ役割の人が述べますので、一般参列者は耳を傾けましょう。弔辞を頼まれた場合は、事前によく準備し忌み言葉等に注意して読み上げます。弔電を頼まれた係の人は読み間違えないよう注意します。
葬儀のマナーは細かい決まりが多く、初めてだと緊張するかもしれません。しかし、「故人と遺族に敬意と心遣いを示すこと」が根底にあると理解すれば、自ずとやるべきことが見えてきます。服装をきちんと整え、静かに振る舞い、短い言葉でも心からのお悔やみを伝えれば、その気持ちは必ず伝わるでしょう。形式にとらわれすぎず、しかし失礼のないよう基本を押さえて行動すれば大丈夫です。
農協葬祭センターでは、地域の風習や宗教の違いにも精通したスタッフがご葬儀を全面的にサポートしております。「こういう時はどうすれば?」といったマナーの疑問もどうぞ遠慮なくご相談ください。地元に根ざした安心のサポートで、喪主様・ご遺族様が安心して故人をお送りできるようお手伝いいたします。葬儀は人生の中でも特に厳粛で大切なセレモニーです。本マナー集がお役に立ち、皆様が少しでも安堵して当日を迎えられることを心より願っております。何かあれば私たち農協葬祭センターが24時間体制で寄り添いますので、いつでもご連絡ください。ありがとうございました。





